世間では理系は忙しいと言われるけど、それって本当なの?(後半)
さて、それでは続きを書いていきましょう。
前回はこちら!
研究室配属以降の忙しさ
前回、三年次前半までの流れをざっと書いていったわけですが、僕の大学では三年次から少し大学生活が変化していきます。
その主な理由としては、普段の授業の他に研究室というものが絡んでくるからです。
はっきりいって理系の大学はこの研究室こそがメインだと言っても過言ではありません。
一から三年次の授業なんて研究室に配属されてから研究をするための前座といっても過言ではないでしょう。
基本的に(うちの大学ではですが)4年次はほぼすべての時間を卒業研究に取られるため、研究室に配属されるまでに必修である卒業研究を除くすべての単位を取っていることが望ましいです。
三年終わりまでに卒業単位を揃えないといけないというのも一つ、理系が忙しいと言われる理由かもしれませんね。
もっとも、文系の友達も四年に授業を残すと就活で死ぬといっていたので、そこはどちらも同じような感じかもしれませんが。
研究室に配属されるタイミングは大学によって違いますが、三年後半から仮配属されるというのが自分の周りでは多かったように思います。
研究室に配属されると、いままでのように登録した授業を受けるという学生生活とは一変します。
まず研究室に配属されてからの生活は基本すべてが自由で、自分の責任で研究をすすめ、卒業研究の完成を目指します。
研究室の中にはコアタイムと呼ばれる必ずいなければならない時間が設定されているところもあり、そういったところは割と忙しい傾向にあるかなと。
他にも研究室運営のための雑用や先輩の手伝い、学会発表をする人はその準備などやることは多岐に渡ります。
実際に研究室での生活は忙しいのか?
よく研究室に寝泊まりしたなんて話をききますが、少なくとも情報系の研究室では寝泊まりしなければならないほど忙しくなることは珍しいです。(といっても僕もなんどか泊まりましたが)
というのも、情報系は結果が出るまでに時間がかかるような実験をほとんど行わないため(全くないわけではない)、別に研究室で待機している必要がないからです。
そのため、これが化学系とかになるとまた事情が変わってきます。
また、コアタイムのない研究室ではそもそも大学に来ない人も多いです。
というのも、基本的には情報系の研究はパソコンさえあればできるものが多いからです。
そのため、特別な機器を使う必要があまりなく家でも研究を進めることができます。
大学から家が遠いなど、定期的に行われる進捗報告会や輪講以外は参加しない人は結構な数いました。
結論:研究室での忙しさは人による
身も蓋もない結論ですね。
しかし、正直なところこれにつきます。
研究室の忙しさは、同じ専攻でも配属された研究室、選んでテーマ、研究の進捗具合、学会発表の有無、担当教員の方針など様々な要因が絡まって決まります。
前半は好調でも、学期半ばにある中間発表で担当教員以外の教授陣にダメ出しされまくり、後半で火を噴くなんて事もざらにあります。(中にはテーマ変更を余儀なくされる人も)
そうなると、論文を書き上げる時期になって大学で寝泊まりしなければいけないといった状況に陥る可能性はなくはありません。
まぁ、日々コツコツやっていればなかなかそんな状態にはならならいですけどね
じゃあ他の専攻はどうなの?
いままで書いてきたのは、あくまで情報系の事情です。
他専攻の事情は、聞き伝えられたものが多いため実際の話とはかけ離れている部分もあるかと思いますので、参考程度に見ていただけると助かります。
自分が四年間みてきたなかで、一年次から三年次にかけて一番辛そうだなと思ったのは機械系を専攻している人たちでした。
なんとびっくり、一年次の五月あたりから課題で大学に泊まりこんでいる人がいましたからね。
また、専門科目の他にも物理実験などが必修のため、膨大なレポートの処理に追われているという話を聞きました。
やはり、研究室に配属される前で一番の敵は実験レポートだと思われます。
再提出もありますしね。
あとは建築系もかなり忙しそうでした。
理論だけでなく実際に物を製作する所はどこも一年次からかなりの忙しかったようですね。
研究室配属後で一番忙しそうだったのは化学系の研究室でしょうか。
やはり、実験の結果が出るのに時間がかかる化学系の研究室は拘束時間もながく、よる遅くまでいる事が多いように感じられます。
大学から夜遅く帰る時とか、化学系の研究室がある階だけ他の階に比べて電気がついている率が高い、なんてことはよくある話です。
まとめ:理系は忙しいと言っても、人による
身も蓋もない。
理系とひとくくりにするにはあまりにも専攻間の差がありすぎるので、ひとえに忙しい、忙しくないとは言いづらいですね。
文系の人も資格とろうとしている人なんかは僕よりよっぽど忙しそうにしていたので、理系文系で比べるのも難しい。
ただ、文系の人に比べると受け身でもそれなりに色々とやらなくちゃいけないことは多いのかなとは思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!